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multitask [英語]

放送通訳現場では、まさに五感をフル活用しています。
目の前にあるテレビ画像を見ながら、耳では英文を聞き、
口はそれを同時通訳しています。不明な単語が出てくると、
手元の電子辞書でスペルミスの無いように手動入力します。
その間も目と耳ではどんどん新しい情報が流れていきます。
時間との戦いです。緊張感MAXではありますが、やりがいがあると
感じています。

このような具合でマルチタスクをしているせいか、
ついつい日常生活でも複数のことをこなせるのでは
と考えてしまいます。が、もちろん大いなる思い込みによる
「錯覚」だと痛感しています。

と言いますのも、人間は機械ではありません。
同時に多くのことを実行するにしても、
それには限界があります。たとえば、台所で
調理をしながら頭の中では他のことを考えていたりすると、
ついこぼしてしまったり落としたりなどしてしまいます。
結局はその後始末に追われ、時短だか回り道だかわからなくなります。

先日のこと。
スポーツクラブのレッスンを終えて、近くの駐車場まで
戻ろうとしていました。いつも止め慣れている場所です。

ところがカバンから車のキーを出そうとゴソゴソやりながら
歩いていた際、最短距離をとろうとしたがゆえに、
車止めに躓いてしまいました。あやうく転倒するところ
でした。ヤレヤレ。

なのに、のど元過ぎれば何とやら。
数日後には、日傘を畳みながら歩いていたところ、
段差で転びそうになる始末。つい先日に痛い目に遭ったばかり
にも関わらずです。

というわけで、「転んでもタダでは起き上がらず」を
めざすべく、英語のご紹介を。
マルチタスクのmultiはラテン語が語源です。
multusという語で、これ自体がmuchやmanyの意味です。
poly-も同様に「多くの」という意味になります。
一方、multi-の反対語はmono-およびuni-です。

「タスク」の英語はtaskで、こちらは中世ラテン語の
tascaから。tascaは「領主から課せられる税金または
労働」という意味です。ジーニアス英和大辞典によれば、
taskは「仕事、任務」という意味ですが、「つらくて
骨の折れる」というニュアンスを伴うとあります。

ふー、物理的に転びはしませんでしたが、
英単語を拾って「起き上がれ」ました!
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