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難漢字 [日々の暮らし]

ニュースや広告、看板などで気になることがあります。
それは「漢字でも書けるのにあえて平仮名」という単語です。
おそらく常用漢字ではないため、平仮名にせざるをえないのでしょう。

けれども、小学生ぐらいのお子さんでも書けるような漢字が
なぜか常用漢字に入っていないというだけの理由で、
平仮名にしてしまうのはもったいないように思います。
私が子どもの頃など、「岡山県」の「岡」は常用漢字でなかったのです。

一方、最近見かけた語で気になったのは以下のことばです:

*はっ水加工

*かっさプレート

それぞれ見てみましょう。

「はっ水加工」は「撥水加工」と書きます。これは洗車場の看板で見つけました。
「撥」の字は確かになじみのない漢字ですが、
何となく右側の「發」が「発」にも見えますよね。
漢字辞典を引くと、「發」は「はなつ」という
意味で、「撥」は「手ではねかえす」ということだそうです。
また、昔は「反発」を「反撥」と記していたことも
あったのだとか。なるほどー。

一方、「かっさプレート」の「かっさ」は「刮痧」と書きます。
かっさプレートとは美容グッズです。

日本かっさ協会のHP(https://j-kassa.jp/know/)によると、
「刮」は「けずる」、「痧」は「動けなくなって滞っている血液」
なのだそうです。なお、漢和辞典で「痧」を調べると、
「コレラ、はしか」などの語義もありました。
「かっさ」自体は、専用のプレートで皮膚などをこすり、
刺激を与える方法です。よって、平仮名よりも「刮痧」の方が、
何となく「痧」を見るだけで体に関わることなのでは
という印象を抱くことができます。

平仮名ではなく、オール漢字の方がイメージしやすいと私は
思っています。よって、「書けなくても良い。読めるだけOK!試験にも出さない」
という「常用漢字」が増えたら良いなあと思います。

「憂鬱」「蘊蓄」「薔薇」「檸檬」などがまさにそうした漢字ですよね。
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