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loo [日々の暮らし]

小学校4年生のとき、アムステルダムからロンドンへ引っ越しました。
オランダでは日本人がたくさん在籍していたインターナショナルスクールに
通っていたため、英語はほとんど修得せず。イギリスの現地校に
放り込まれて(?)周囲の話を全く聞き取れないという事態に直面しました。
「ハロー」ぐらいしか言えない状況でしたね。

子どもの学校生活で特に大事なのがトイレの問題。休み時間に済ませておくこと、
そもそもトイレの場所を知っておくことなど、転入生の私にとっては
最初の第一関門でした。

しかも私が困ってしまったのは、周りの女子が誰もtoiletと
言っていなかったことでした。toiletぐらいは当時の私の英語力でも
聞き取れたはずだったのですが・・・。そう、イギリスではtoiletより
looという言葉を使うのですね。I must go to the looという具合です。

電子辞書でlooを調べると、イギリスの口語英語との表記があります。
最初にお目見えしたのは1940年だそうで、語源もフランス語の
l'eau(水)、le lieu(場所)から来たと出ています。ただ、
これも諸説あるようで、ランダムハウス大英和辞典によれば、
英国の主婦が窓からバケツの水を投げ捨てるときに発する警告
"Gardy loo"の短縮形とも出ています。Gardy looはGardez l'deau
(水に注意)という意味です。

ちなみに1815年にベルギー中部で「ワーテルローの戦い」がありましたが、
これはベルギーにあるWaterlooという地名です。この名前は
オランダ語が語源で、地元ではwater=wet、loo=forestという
解釈がなされているそうです。

一方、ロンドンにはWaterloo Stationという駅があります。
この語源はWaterloo Bridgeが近くにあるからだそうで、
ウォータールー・ブリッジはウォータールーの戦いの勝利を
記念して名付けられました。当初はStrand Bridgeと命名する予定だったそうです。
なお、waterlooのwを小文字で書くと、「立ち直れないような大敗、惨敗」
という意味になります。

さて、looと言えば、面白いツアーを見つけました。
ロンドンの公衆トイレを巡るウォーキングツアーです。

https://lootours.com/

しかも単なる場所のチェックだけでなく、公衆衛生の歴史なども
聞けるそうです。これはいつか参加せねば!
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