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消えないで、本屋さん [日々の暮らし]

3月18日付の毎日新聞に、アカデミー賞を受賞された
特殊メイクアーティスト・辻一弘さんのインタビューが出ていました。
ちなみに記事はインターネットでも読むことができます。

その中で私にとって印象的だったのは、辻さんがこの世界に入る
きっかけとなったエピソードでした。

辻さんは自分がやりたいことは何かを探りながら高校時代を
過ごしています。決して英語は得意ではなかったものの、
書店で偶然目にした雑誌で特殊メイクアーティストである
ディック・スミス氏の作品を目にします。それに衝撃を受け、
自分もこの世界に入りたいと熱望し、高校時代の
英語の先生に手紙の英訳をお願いしたというのです。

この「書店で偶然」本を手にしたというくだりで思い出すことがあります。
アルピニストの野口健さんです。野口さんは高校時代、
上級生を殴って自宅謹慎処分を受け、その最中にたまたま入った本屋さんで
上村直己さんの本に出合います。それが登山へのきっかけとなったのでした。

「書店で」「ある本を」「偶然手にした」という部分に私は惹かれるのですね。
もしそのお店に入店しなければ、そうした出合いはなかったでしょう。
たとえ入ったとしても、その棚の前を素通りすれば知りえなかったことに
なります。

そう考えると、「書店」というのは人の人生を大きく変える役割を
担っていると思います。だからこそ、書店が消えることなく、
街の中で私たちと共存し続けてほしいと私は願うのです。
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