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ベリカード [日々の暮らし]

ここ数年、授業の開講時に学生や受講生たちに尋ねることが
あります。それは「紙の新聞を読んでいますか?」という問いです。
数年前はそれでもクラスの半数ぐらいが挙手していたのですが、
ここ1,2年でめっきり少なくなりましたね。自宅通学の人も
「親が購読をやめた」という人がほとんどです。
通訳学校でも同様です。今や年齢層を問わず、いつでもどこでも読める
電子版のほうが人気なのでしょう。時代の流れを感じます。

もう一つ、存在感が減りつつあるのがテレビとラジオです。
一人暮らしの学生に尋ねると、動画サイトをスマートフォンで
見るのでテレビは不要とのこと。一方、自宅通学の学生も
「親が時報代わりにつけているぐらい」と答えていました。

ラジオもスマートフォンのアプリで聞けますので、
「受信ができるラジオ」自体、無くても暮らしていけるのですね。

私はと言うと、幼少期に短波放送にハマったことがあるため
今でもダイヤルを合わせてラジオ局を見つけて聞くという
行為そのものが好きですね。海外に暮らしていた幼少期は
何としても日本語放送を聞きたいという執念(?)で
短波ラジオとにらめっこしながら、NHKのRadio Japanを
キャッチしようと必死でした。当時、日本語放送日は限られており、
その日・その時間帯に合わせてつまみを慎重に回しては
電波をとらえようとしていました。けれども、電波状況がよくなかったのでしょう。
親に頼んで、その時代にしてはかなり高性能(&お値段ももちろん
それなり)の短波ラジオを買ってもらったのですが、
成功したのは4年間のイギリス滞在中1度きりだったのを覚えています。

それでも「受信報告書」なる「いつ、どこで、どの周波数で聞けたか」を
書いてNHKへ送り、その証明として「ベリカード」を
いただきました。うれしかったですね。今のようにインターネットも
無い時代で、私も日本語にとにかく飢えていましたから、
紅葉柄(だったと記憶しています)の和風ベリカードは宝物となりました。

今の時代、ベリカードなど廃れてしまったのではと思い、検索したところ、
何とまだ健在!しかもたくさんのファンの方がいらっしゃるのですね。

ちなみに幼少期、ロンドンで聞けた日本語短波放送は
ドイチェベレ(旧西ドイツ)、モスクワ放送(旧ソ連)、および
北朝鮮の日本語放送が非常によく入りました。
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